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棒術 ~ミルクムナリ~

今日、明日と中野ではチャランケ祭が行われています。

残念ながら今年は、太鼓演舞での出演はありません。

男性メンバーのみ明日の旗下ろしに参加予定です。

今日は昨年のチャランケ祭で初披露した棒術について、振り付けを担当した川上さんから紹介して貰います(//∇//)

 

昇龍の棒術

昇龍祭太鼓は、昨年、ミルクムナリの棒の演技を完成、披露しました!

その後、披露する機会が有りませんでしたが、先日の修学旅行事前学習会で久し振りに棒の演技を披露しました。

↑ CM風に編集してみました(笑)

今回はその棒術の説明をしたいと思います!

が、その前に、まずはミルクムナリについて改めて説明したいと思います。

 

日出克ワールド

「ミルクムナリ」といえば今や沖縄を代表する名曲です。

聴く者をして魂を鼓舞せしめる力強い曲調は、日本だけではなく海外でも人々の心の琴線に触れるものがあるようです。

このミルクムナリの作曲を手がけたのは、沖縄人であれば誰もが知っている偉大なアーティスト、亀井日出克氏です。

日出克さんと

日出克氏の音楽には「日出克ワールド」と呼ばれる独特の世界観があります。

沖縄らしく、しかも世界を感じさせてくれるそのメロディーは、かすかに郷愁を誘い、どこか懐かしさを覚える不思議な力があります。

編曲家の惣領泰則氏は、日出克氏の才能をこう評しています。

「彼の音楽的な才能は人の心の中に無意識に眠っている懐かしさを想う心を見事にくすぐる能力を持ち合わせている事だろう 」

と。

誠に至言であると思います。

さて、ミルクムナリの詞は「小浜島口説」となっています。

日出克氏は竹富島出身なので、小浜島口説というのはどうも合点がいかないという方もいるかもしれません。

実は私もそうでした。

一体どういうことなのでしょうか。

 

沖縄の大詩人・平田大一

ミルクムナリが生まれたのは、南島詩人であり演出家でもある平田大一氏が日出克氏に詞を提供したことに端を発します。

平田氏は小浜島出身です。

その小浜島の古謡を世界に宣揚しようという思いから、日出克氏に詞を託したそうです。

平田氏はこの八重山古謡である小浜島口説についてこのように語っています。

「島で生まれた僕らには、古謡はただの古いモノ、ダサいモノであった。でも、島を離れ都会から生まれた島を見た時、僕ははじめて気がついた。バリやハワイの空の下で口ずさんだ『島の口説』は、『古臭い伝統芸能』ではなく、『新鮮!で、超!刺激的なうちなーラップ!』ではないか!『古いものが新しい』本気でそう思えた音であり、新たなカタチの楽曲への挑戦、それが『ミルクムナリ』だった 」

と。

ところで、ミルクムナリという言葉は、平田氏が作った造語であることはほとんど知られていないのではないでしょうか。

平田氏によれば、「ミルク」とは「ミルク加那(がな)志(し)(自然の神様)」のことであり、「ムナリ」とはインドネシア語の「踊る」という意味だそうです。

つまり、「自然の神様が舞い踊り、今年も五穀豊穣・豊年万作の年になりました」という豊作祈願の歌だということです。

平田氏が作詞を手がけた曲には、ミルクムナリ以外にも以下のものがあります。

①風の結人

②獅子GongGong

③ダイナミック琉球

④あまわり浪漫

⑤あまわり誕生~レクイエム~

⑥肝高の詩

など。

青字は昇龍の演舞曲です。 南島詩人としての詩の創作以外にも、絵画創作、地域活性化のための活動、舞台活動にも精力的に取り組んでおられます。

とりわけ有名なのが、2000年からうるま市(旧勝連町)の子どもたちによる「現代版組踊 肝(きむ)高(たか)の阿(あ)麻和(まわ)利(り)」の脚本・演出を手がけていること。

このほか、「現代版組踊 大航海レキオス」や「世界のウチナーンチュ大会」の演出等も手がけています。

平田太一さん

ミルクムナリという名曲は、日出克氏と平田氏の偉大な才能が融合した結果生まれたものなのです。  

次回からはいよいよ棒術の説明に入りたいと思います。

川上

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