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おとーり

11月10日。

今日は何の日?

ブログのネタを探すために調べてみました(笑)

そしたら今日は「断酒宣言の日」なんですって。

全日本断酒連盟(という連盟があることにもビックリ!)の結成記念大会が1963(昭和38)年のこの日に行われたことが由来だそうです。

また、11月(November)を「もう飲めんばー」、10日を「酒止(十)まる」とした語呂合せでもあるとのこと。

ま、うちの団体には縁のないお話です( ̄∇ ̄)

 

お酒のお話

昇龍祭太鼓は創作エイサー団体

エイサーといえば沖縄。

沖縄といえばオリオンビールと泡盛。

昇龍の古酒!?

昇龍祭太鼓には泡盛部のメンバーも在籍しています。

そのお話はまた後日紹介しますが、、、

今日は宮古島に5年住んでいた自分が、宮古島のお話を少ししたいと思います(笑)

 

宮古島の文化!?

宮古島+お酒。

宮古島に行ったことがある人ならきっと知っている。

この2つのワードから導き出される言葉。

それが「おとーり」

ま、簡単に言ってしまえば、島独特のお酒の飲み方です。

もともとは、貴重なお酒をみんなで平等に飲む為に始まったと言われています。

まさに博愛精神(←このお話もまた別の機会に)

簡単におとーりの作法をご紹介。

 

~おとーり~

※準備※

大き目のピッチャーに泡盛の水割りを大量に作る

小さめのグラスを用意する

準備が出来たらスタート!

①参加者の中から一人、親を決める(大抵は飲み会の主催者、もしくは上位の人)

②親が口上を述べ、グラスに注いだ酒を飲み干す

③親は同じグラスに酒を注ぎ、隣の人に渡す

④グラスを渡された人は、黙って全て飲み干す

⑤飲み干したグラスは親に返す

⑥親はまたグラスに酒を注ぎ、次の人に渡す

⑦これを全員に対し繰り返す

⑧全員が飲み終えたら、親は感謝の口上を述べ、最後にもう一度グラスの酒を飲み干す

⑨次の親を指名して、②に戻る、、、

 

恐るべし(笑)

要約すると、全員が順番に1杯ずつお酒を飲み、それが何周も続くというのがおとーりです。

5人居たら5周、10人居たら10周します。

親は2杯飲みますから人数+1杯は確実に飲む事になります。

全員が1回ずつ親をやったら終わり、、、

のはずなんですが、2回転、3回転と続く事も。

人数が多いと時計(豊年)まわりと反時計(大漁)まわりで2人同時進行する事も。

恐るべし、宮古島文化。

これ、明確に終わりのルールはありません。

しかも宮古島の飲み会は、場がしらけるのを避ける(話を中断させない?)ため、先に帰る場合「帰ります」の声掛けはしません。

気付いたら人数が減っています。

なのでこの「おとーり」は、酒が無くなるか、人がいなくなるか、全員つぶれるかまで延々続きます(笑)

私みたいに飲めない人の分は、親のおとーりグラスと自分のグラスを合わせて乾杯すれば、親が飲んでくれます。(ローカルルールかも?)

居酒屋で飲んでると、たまに隣の席の知らない人からグラスが回ってくる事も!

当然、あんまり体に優しい飲み方ではないので、

「おとーり文化を廃止しよう!」

という会合が開かれた事もあったと言います。

でもその席でおとーりがまわってたという、笑い話があるほど。

昇龍もそうですが、宮古島もきっと今日のこの「断酒宣言の日」もどこ吹く風で楽しい宴が繰り広げられているんだろうなぁ、と懐かしくなってしまいました。

島には可愛い「おとーりグラス」も売っているので、探してみてくださいね。

オトーリグラス

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