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棒術について

昨日の予告(?)通り、今日は川上さんからの棒術の紹介です。

奥が深いですね。

 

昨年に引き続き、、、

くそさむーい中、昇龍祭太鼓は旗頭行事に参加してきました~・・・

そして、空手我栄では棒を披露しましたーーーー

 

沖縄の棒術

古来、沖縄芸能の花形として棒術はその最たるものでありました。

現在までに沖縄の各地に伝承されている棒術の中には、浦添市の「前田棒」のように無形文化財に指定されているものもあります。

2016年4月に行った昇龍祭太鼓の北海道旭川公演で披露した「与那国棒(マヌ棒)」もそうした棒術の一種です。

与那国棒

このように各村に伝承されている棒術を総じて「村棒術」と称します。

一方で、武道として披露される棒術は、古の達人が村棒から優れた技法を抽出し、それらをもとに創作した「型」として保存・継承してきたものや、琉球王朝時代より武人達の間に伝承されてきたものなど、さまざまです。

今回のチャランケ祭では、そうした沖縄棒術の代表的な型である「周氏の棍 小」と「徳嶺の棍」を披露してきました。

型:周氏の棍小:水野

型:徳嶺の棍:川上

空手我栄では多くの人が得意な技を演じます。

そのため時間の関係上、代表も川上も型の中に出てくる技法を少し省略し、本来つけるべき緩急もほとんどつけずに「大急ぎ」で披露して参りました!

ともあれ、今回披露した棒術は数ある棒術の中の一部にしかすぎません。

 

村棒術と古武道

参考までに村棒術と古武道の型の代表的なものを挙げてみたいと思います。

まずは村棒術から見てみましょう。

目ーヌギ棒

カマヒー棒

巻棒

今泊の棒

伊豆味の棒術

具志堅の棒術

数久田棒

スーマチ棒

棒スケエ

仲田の棒

石川巻棒

天願ヌ巻棒

すー棒

漢那棒(槍)

津堅棒

波平(ハンザ)棒

喜名棒

字宇座棒

座喜味の棒術

渡慶次棒

長浜棒

野里棒(スーマチ)

美里のスーマチ棒

呉屋の棒踊り

山内棒

野嵩のマチ棒

棒総巻

熱田のフェーヌシマ

小波津の棒

前田棒

内間の棒(合戦棒)

真栄里の棒

真栄平の棒

西原棒術

ファイファー棒

東風平棒

安里の棒

大屯の棒(舞方の棒)

津波古の棒術

志喜屋仲ヌ棒

兼城の棒

喜屋武の舞方棒

津嘉山の棒

十五夜棒

来間の棒踊り

川満の棒踊り

マラダテヌ棒振り

野原の棒踊り

桝取(マストウリヤー)

与那国棒(マヌ棒)

(外間哲弘著、『沖縄空手道古武道の真髄』より抜粋)

つづいて古武道の型。

周氏の棍

朝雲の棍

津堅の棍

佐久川の棍

添石の棍

大殿(大屯)の棍

徳嶺の棍

大城之佐久川之棍

島尻棒

公望の棍

与根川(米川)の棍

末吉の棍

瀬底の棍

金剛の棍

浦添の棍

白樽の棍

知念志喜屋仲の棍

趙雲の棍

北谷屋良の棍

泊白樽

大城の棍

村棒術も古武道の型も、これら以外にまだまだあります。

棒術_川上

昇龍祭太鼓は、こうした沖縄の伝統を学び伝承していくのみならず、創作的なアレンジも加えて沖縄の素晴らしさを伝えていけるよう邁進してまいります。

川上

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