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300万円の仕事〜代表〜

公演の裏側を紹介する記事として、先日は首里城の大道具セットを紹介しました。
今回は第2部で使用したガジュマルの木の制作過程を紹介していきたいと思います。

記念公演の内容を決めたのは2年前、コロナで世の中が振り回され始めた頃でした。
4部構成の公演の中でガジュマルの木を中心にストーリー展開するシーンを入れたいと思いました。

イメージ作り

大きなガジュマルの木を設置したい!といってもどれくらいの大きさの物を設置するのか?

検討するにもサイズ感がまったくわからなかったので、まずは舞台の図面から配置図をイメージしながらミニチュア模型を制作しました。

見積依頼

このミニチュア模型を基にまずは大道具制作会社に見積もりをお願いしました。

その金額は、な、な、なんと!

約300万円!!

予想をはるかに上回る金額に驚愕💦

制作を依頼するのは無理!と一瞬で判断せざるを得ない金額でした。
とは言え!諦めてはいません。
そんなに金額がかかるならどうにかして自分達で制作出来ないか模索しました。

材料集め

工事現場で出た廃材の発泡スチロールを大量に貰い受けてくる事から始まりました。現場の人からは何に使うのか不思議がられたけど、ひたすら集めてきました。

大きなガジュマルの木を作るにしても、待ち運びが出来るように少しでも軽量に仕上げる方法を考えました。手書きでラフに描いたイメージ図を基に、自分の思い描いた感覚だけで進める作業です。

幹と根は、木枠で土台を作りそこに発泡スチロールを貼り付け、そのあとに発泡ウレタンでガジュマルの木らしい凹凸を出しました。

枝は、舞台の天井からバトンに吊る形にしようと考え横長の木枠を作り、そこに枝を想定した配置で発泡スチロールを貼り付け。

葉は、造花の葉っぱをひたすら枝に突き刺す!
これらのパーツを組み合わせたら完成です。
みんなの協力もあって制作期間は40日程で仕上げることができました。

実際にステージに設置された時は達成感が湧きました
が、高さ4メートル、幅5メートルの結構大きなものを作ったつもりでしたが、大きなステージ上では意外に小さく見えました。

だけど、このガジュマルの木を中心にいろいろな演出が出来て、第2部も良い演出ができたと思っています。
演舞だけでなく、そこにかける背景なども重要だと考えています。

みんなで創り上げたこの公演は、たくさんの思いが詰まっています。
第4部の冒頭に流れたこの映像には、まさにメンバー全員の思いが込められたもの。この映像はメンバーの比嘉くんが制作してくれました。

この映像見たら思い出すさぁー 昇龍最高!

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